FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

初めての浮気2 友美さん、下の名前で呼ばせてね

 夕方の買い物客がそろそろ増え始めた。
 広田友美は、鮮魚売り場で、いろいろな切り身のパックを眺めながら、今夜の夕食のメニューを、考えている。
(うーん、いっそ、お肉にしようかなー)
 まったくメニューが決まらない。
 まあ、オットなんかは、どんな料理を出しても、黙って座って、黙って食べて、黙って日経の夕刊を読むだけなんだけど・・・・。
 精肉売り場に目をやったとたんに、目の端を、人影が横切る。
 何気なく、その人影を目で追う。
(あら)
 思わず、駆け寄った。
「高野先生じゃありませんか。お久しぶり」
 呼び止められた女は、えっという顔をして、足を止めた。
「あーら、お忘れかしら。無理もありませんわ。生徒の母親なんて、毎年毎年何十人も、おりますものねえ」 
 呼び止められた二十代後半の女は、ちょっと困った顔を、すぐにぱっと明るくした。
「ええと、ああ、・・・・広田由香里さんのおかあさん」
「そうですそうです、ムスメがお世話になりましたぁ」
「いえいえ、そんなぁ。由香里さん、いまは高二?、かしら」
「そうですそうです。えー、覚えていてくだすったんですねー。うれしー」
「いえいえ、最初は、ぼんやりしてて気づかず、すいませんでしたぁ」
「いーえいーえ。いきなり声かけられて、何年前のどの生徒の母親、なんって、あたしには、とうていむりっ。やっぱり、高野先生、頭がよいわー」
 女は苦笑して、
「まあ、それが仕事ですからねー。由香里さん、中学のときからお美しかったから、いまでは、相当の美人さんでしょーねぇ」
「いーえいえ、それほどでも」
 しかし、母親の顔の輝きから、自慢の娘なのがうかがえた。
「あらっ、お忙しいのに、お呼び止めして、勝手におしゃべりして、ご迷惑じゃありません?」
「いえいえ、・・・・実は、ちょっと、困ってたところですの」
「はあ」
「実は、今度学生時代のお友達を何人か呼んで、ホームパーティー?みたいなことを、することに、なっちゃいまして・・・・。でも、私、お料理なんて、ほとんどしたことないしぃ。今日は、このスーパーで下見してたところなんですよ」
「はあ、それはそれは」
 若い女は、年上の人妻のひじにさりげなく触り、
「広田さんのおかあさん、もしよろしかったら、メニューとかの、相談に乗っていただけません?」
 ストアインストアの喫茶コーナーに目をやり、にっこりと、微笑んだ。
 人妻は、若い女の、花のようなほほえみに、これまた大輪の花のようなほほえみを返した。
 友美は、微笑むと、とたんに若々しい魅力に満ちた顔になる、高野美由紀は、その人妻の笑顔に、魅入った。



 高野美由紀は、細いタバコを車載の灰皿で押しつぶすと、助手席の書類かばんに、目をやった。
(今日は、遅いな。時間つぶしに、採点でもやるか)
 かばんの中の小テストの束を取り出そうと上半身をかがめたとたん、フロントグラスの片隅の、目当ての家の、玄関ドアが、開いた。
 美由紀はすばやく目をやり、小太りの人妻が、ドアの鍵を閉めるのを、見守った。
 新しい一本を口にくわえ、ライターで着火した。
 人妻は、自転車に乗り、走り出した。
 広田友美の家の玄関がぎりぎり見える位置の、住宅街の路地裏に止めた軽を、美由紀は、ゆっくりと、発車した。
 とろとろ走る自転車に、気づかれないよう、後方をゆっくり走る。
 住宅街から、そろそろ駅前商店街に変わりかける、角のタバコ屋を曲がったとたん、人妻の自転車は、急停車した。
(うっ、やばいっ)
 美由紀もぎりぎりで軽を止め、人妻を見やった。
 友美は自転車を降りて、前かごの買い物バッグからケータイを取り出した。にこにこ話し始め、身振り手振りも大きく、はしゃいで着信電話に、応じている。顔を少し赤らめ、豊満なからだを、しなしなさせた。
(谷内からの電話だな)
 美由紀は、中学の教え子の谷内奈津実が、いまは、そのクラスメイト広田由香里の母親と、出来ている、のを、知っている。
(あんなに、はしゃいで)
 中学校の女教師は、かつて自分のクラスで受け持った谷内奈津実が、クラスメイトの母親を、存分に犯しまくっているサマを夢想して、少し、湿った。
 長い長い電話を終え、ケータイをバッグにしまうと、人妻は、また自転車に、またがった。後姿から見ても、友美がうきうきしているのが、美由紀には、わかった。年下の恋人、谷内奈津実との会話が、出来うれば、知りたかった。美由紀は、獣のように小さく、うめいた。

 広田友美は、駅前のスーパーの駐輪場に自転車を止め、店内に入った。
 その横の、小さな駐車スペースに軽を止め、美由紀も、店内に入る。入り口でスーパーかごを手に取り、ゆっくりと店内を見渡しつつ、歩を進めた。
 やがて、鮮魚コーナーにいる友美を見つけると、さりげなく人妻の前を横切った。
 期待したとおり後ろから、声がかかった。
「高野先生じゃありませんか。お久しぶり」
 呼び止められた美由紀は、ちょっと大げさに、えっという顔をして、足を止めた。
「あーら、お忘れかしら。無理もありませんわ。生徒の母親なんて、毎年毎年何十人も、おりますものねえ」 
 美由紀は、狙い済ました「獲物」が見事に引っかかったことに、顔をぱっと明るくした。
「ええと、ああ、・・・・広田由香里さんのおかあさん」
「そうですそうです、ムスメがお世話になりましたぁ」


 ストアインストアの喫茶コーナーに広田友美を誘うと、
「アイスコーヒーでいいかしら」
「えっとぉ、あたしホットで」
「ええー、まだまだアツいのにー」
「ふふっ、あたし、おばさんだから」
「えー、まだまだ若いのにー。あっ。このケーキおいしそう。食べますぅ」
「いやー、一応ダイエット中なものでー」
と、いいつつ、人妻はコーヒーにどぼっと、砂糖を入れた。
「なに、言ってんですか。広田さん、ダイエットの必要ありませんよー」
 また、さりげなく人妻のボディにタッチ。
「えー。おでぶちゃんですよーもー」
「そうかな、なかなかセクシーですよ広田さん」
「もーやめてー」
 友美は、キャッキャッと、はしゃいだ。その様子に美由紀は目を細め、
「じゃあ、こーしません? イッコのケーキをふたりで半分こで」
「やだー」
 二人はケーキを半分こに食べながら、由香里の中学時代の思い出話やら、ホームバーティーのメニューについて話し合った。
「えー、でもー。あたし、ホームパーティーなんて、そんなこじゃれたことしたことないですよー。わかんないー」愛くるしく、否定した。
「えっ、でも、たとえば、由香里さんのお誕生日会なんて、しませんでした? ほら、さつきちゃん?とか、奈津実ちゃん?とか、お誘いして・・・・」
「なつ・・・・。え、ええ、ええ、何回かしましたけれどー。でも、だいぶ昔ですし、それに子供のお誕生会と、大人のホームパーティーなんて、ぜんぜん違いますでしょう」
 それからふたりは、エンエンと、おしゃべりした。
 何度か、さりげなく、美由紀は、友美の豊満なからだに、ボディタッチした。友美も慣れてきて、「やだーもー」美由紀の肩をたたいた。


 ある平日の休み、高野美由紀は、久しぶりに新宿二丁目のレズビアン・バーに顔を出そうと思った。に、しても、まだ午前中であり、新宿で映画でも見ようと思案していた。
 特に見たい映画も考え付かなかったので、混雑する車内で吊り革につかまりつつ、映画の中吊り広告を見ていた。
(いやー。コレは渋すぎだろ。軽いコメディーか、アクションモノが、いいなあ)
 渋そうな恋愛映画、しかも美由紀の大嫌いな悲恋モノの広告に顔をしかめていると、ふと視線の端に、目に、入った。
 ばっちりきれいに化粧して、かわいいワンピース姿、つばの広い帽子と、軽い色のサングラスの中年女性が、目に入って、
(あ、なんか見覚え)
 注視した。ケータイでメールしているようだ。
 そのうち前の座席の客が降り、女性は、座った。
(あっ、広田・・・・由香里の母親?)思い出した。
 その友美の前に立った、男物のアポロキャップをかぶった長身の少女。
(あっ、この子も?)
 思い出した。由香里のクラスメイトの谷内奈津実だ。
 でも、このふたり、当然面識はあるはず、確か幼なじみの親友と、その母親のはず?
 なのに、他人みたいに知らんふり?
 二人の様子をさりげなく見ていると、わかってきた。
 少女がメールを打ち、にっこりすると、女性が着信して、そのメールを読み、微笑む。こんどは女性がたどたどしくメールを打ち送信すると、その前に立っている少女が着信したメールを読み、にっこりする。
 なるほど。
 やがて、電車が止まって、友美の隣の席が空いた。
 谷内奈津実はすばやく座り、ジージャンを脱ぐとひざに、かけた。
 人妻も、つば広の帽子を脱いで、ひざの上に載せる。
(あっ、このふたり)
 美由紀には、わかった。少女が、ジージャンとつば広帽子の下で手を伸ばし、友美の手を握っていることが。
 また、二人は、知らぬ顔でメールの送受信を繰り返している。
 電車が急に止まって、美由紀も、皆なもがくんとなった。
 そこで美由紀は、決定的瞬間を、目撃した。
 少女は、揺れる振りして、人妻のほほにキスした!
(こ、この、ふたり、デキている!?)
 かつての自分の教え子と、クラスメイトの母親が???
 美由紀は、くらくらした。思わず、吊り革にすがった。
 やがて電車は新宿駅に停車し、ドアが開いて、二人は降りた。
 手をつないで、降りている!
 美由紀は、何人か間に挟んで、二人を、追った。追わずには、いられなかった。
 奈津実は友美の耳に口を近づけて、なにかささやいた。
 友美は、ふふっ、と笑った。
 ずうっと二人は手をつないで、歩いていた。
 あとを追いつつ、興奮の余り間の数人を抜いていき、思わず美少女と、豊満な人妻のすぐ後ろにまで迫り、美由紀はあっと驚いた。
「ふふ」前を行く奈津実は、友美のほほに、チューした。
「いやん。やり過ぎ」友美はほほを染めた。
(こんな人前で、ムスメのクラスメイトにキスされて)美由紀は、興奮した。(しかも、ぜんぜん、嫌がってない!)
 高野美由紀は、すらりとボーイッシュな美少女も、豊満な人妻も、どちらも、抱きたい、と思った。

 やがて、人妻と少女は、映画館の中に、入っていく。美由紀もあわてて当日券を買い求め、後に続いた。売店で、飲み物をふたつとポップコーンを買っている奈津実を見つけた。トイレから出てきた友美と場内に入った。
 平日の朝一回目のせいか、客席は半分も埋まっていない。
 前後左右ががらがらの席を選んで、ふたり並んで座っている。
 美由紀は、そのすぐ後ろ側に、音を殺して、こっそり、座った。
 暗くなって予告編が始まると、少女は、友美の帽子を脱がせて自分の膝に乗せたようだ。ポップコーンをつまんで友美に食べさせている。
「おいしい?」
「うふ、おいしいよ」
 耳をそば立てた美由紀には、その会話がかろうじて聞き取れる。
 どうやら年下の少女のほうが、年上の人妻をリードしているようだ。美由紀は、嫉妬で、思わず、汗が、出た。
 上映されているのは、アメリカン・コメディーの予告だった。
「ひでー。これ、笑えねえよ」ささやいている。
「でも、この子、かわいい。新人の子?」人妻は甘い声でささやき返した。
「あ、友美さん。女優に興味あるんだ」
「かわいいよ。なんとなく奈津実ちゃんに似てない?」
「げっ。なんだよ。似てねーよ。押し倒して、犯すぞこら」
「奈津美ちゃん下品、・・・・あっ、これ、よさそう」
 次の予告が始まっていて、甘い恋愛モノだった。
 ふたりは手を握っているようだ、美由紀は軽く嫉妬した。
「・・・・これ、いい。泣けそう」
「友美の好み?」
「うん」
「じゃあ、次はこれ見に来よっか」
「うん、見たい」
 なんと、奈津実は友美にねっとり口づけしたようだ。
 友美は素直に奈津実の口づけを受け止めている。
 くちびるを離して、ふたりは微笑んだ。美由紀は、呆然としつつ、少し湿っている。
 
 映画が終わったあと、少女は人妻を、都の施設ハイジアのほうにつないだ手を誘導した。
「えー。お店あるの」
 殺伐した新宿の街の雰囲気に慣れていない友美は奈津実にすがりつく。
 美由紀は、嫉妬しつつ、ふたりをあとを追った。
 ぐるぐる歩いて、少しの距離しかなかったのに、歩き疲れた友美はふくれっ面をしているようだ。
「もー、お腹すいたぁ」
 まるで幼い少女のように、奈津実をにらみつけた。甘えている証拠である。
「もう、ちょっと探してみよ。だめだったら、手近のラーメン屋に入るとかさ」
「もー」
 なだめつつ、奈津実はつないだ手をホテル街のほうに誘導している。
「あー、なんだかエッチっぽいとこに来た」
「え、そう?」
「奈津実ちゃん、なんかたくらんでる」
 奈津実はニヤニヤしている。
「友美さん、もう子供じゃないんだからさ」
「えー」
 手をぎゅっと握っている!
「友美は、抱かれたくないの」
「えー」友美はもじもじした。「抱かれたいよ、友美だって」
「じゃ、しよ」
「でも。でもでも。女同士で入れないよ」
「入れる。誰にも出会わなくていいとこもあるんだって」
「でも。でも。恥ずかしいよ。あ、あの人こっち、見てる」
「大丈夫だって。ここは新宿だよ。誰も気にしないよ」
「あー、奈津実ちゃん、最初から。ひどーい」

 やがて、人妻と少女は、そのうちのひとつの、ラブホに、入った。それを見届けて、美由紀はなじみのレズビアン・バーに、向かった。思わぬ光景に接して、秘所は、湿っていた。


「なんだかあ」高野美由紀は、人妻の二の腕にタッチしつつ、「広田さんのおかあさん、昔からの親友みたいー。話が合う合うー」
「キャーやだやだあ。うれしがらせないでぇ、高野センセったらー」
 友美も、美由紀の肩をたたいた。豊かな肉を揺らして、くすくす笑っている。
「えー、その、高野先生って、やだなあ」
「えー、じゃ、なんて呼べばあ。うふふ」
「たとえば・・・・美由紀、さん、とか?」
「えー、娘の先生を、美由紀さん、ですかあ」キャッキャッと、笑う。
「その代わりにぃ。友美さん? 友美さんって、下の名前で呼ばせてもらって、いいかしらぁ」
「えー、そんなー、おかしいですよー、先生から友美さんなんてぇー」
「そうかなー」

 そのとぎ、突然、どどどうっと、音が、した。
「ひゃっ、イマの音、なにっ」友美は、びっくりした。
 店内にいるもの全員が、近くの出入り口を見た。ガラス越しに、いきなりの大雨が見えた。大量の太い雨脚が、地面にたたきつけられ、盛大に跳ね返っていた。
 客の誰かが、つぶやいた。「ゲリラ豪雨?」

「やーもー、帰れないわー」友美は、顔をしかめた。
「友美さん、歩き?」
「ううん、ママチャリ」
「じゃあ、あたし、車で来たから、送っていくわ、友美さんのこと」
 高野美由紀は、テーブルの上の広田友美の、丸々した手のひらに、自分の手のひらを、重ねた。うるおいのある、さわり心地のいい手だった。


                     (つづく)


にほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村
参加してみました。よろしければ、クリックしてみてね(2014.8)

●HONなび●入れてね(笑)
●正しいH小説の薦め●ハメてね(笑)
●新・SM小説書庫●挿入してね(笑)
●ひめぐりねっと(官能小説検索サイト)●ひめ、ぐりぐりっと、ね(笑)
スポンサーサイト
[PR]

[PR]

初めての浮気3 友美、抱いてあげるよ

「うわー、ますますひどくなってるー。土砂振りー」
 何人かの客と一緒に、出口ドアの前に立って、ガラス越しのゲリラ豪雨を見ながら、広田友美は、ため息をついた。ほかのスーパーの買い物客も、一様に困惑している。
 高野美由紀は年上の、豊満な肉付きの人妻の後ろに立つと、背の低い友美のふっくら丸い両肩に、さりげなく両手を当てて、
「しばらく、やみそうにも、ないかなあ」
「うーん」
「チャリで帰ったら、全身ずぶぬれ」
「ですよねぇ」
「買い物だって、びしょびしょ」
「ですよねぇ」
 美由紀は、さりげなく肩に乗せた両手を、ゆっくりと友美の腕越しに、撫でおろした。
 友美は、雨脚が地面に激突し、激しく飛びちるさまに気をとられて、気づいていないようだ。
 美由紀は身をかがめ、友美の耳元にささやいた。
「送ってくわ、やっぱり、友美さんのこと」
 不意に耳元に、言葉と、それにともなう吐息が送られ、友美は、びくっと、した。振り返って、
「えっでもぉ」
「いいのよ。送ってあげる友美さんのこと。ここで会ったのも何かの縁」
 ほほえんだ。
 そのほほえみを(なんて、さわやかな笑顔)、人妻は感嘆した。
「申し訳ないわぁ、センセ、たまたま偶然会っただけなの・・・・」
 続けようとした友美の言葉を、美由紀は、人差し指を友美のくちびるに当て、止めた。
 娘のかつての担任教師の、しっとりした人差し指の感触がくちびるにあって、友美は目を白黒する。
「こらっ友美、先生の言うこと、聞けないのっ。悪い子だ」
 一瞬目を見開いた友美は、急にころころ全身をゆすって、笑い出した。
「もー高野センセ、冗談きついーやだー」
 なおも、口に手を当て、身をかがめ、笑い転げる友美を見下ろして、
「あーごめん、友美ごめん、いつもバカな中坊相手にしてるから、つい・・・・」
 女ながらガハハっと、豪傑笑いに紛らせて、さりげなく友美を呼び捨てにした美由紀に、友美は、気づいていないようだ。
「さあ友美」人妻の腕を取り、「さっさと買い物、すませてさ。あたし、待ってるから」
「うん、そうさせていただくわ」
 すっかり従順な人妻に、美由紀は目を細めた。
 友美が買い物をしている間、美由紀は化粧室で、化粧を直した。ほとんど透明なピンクの上から、ほんのちょっと濃い目のピンクを、塗った。
 化粧室から出て、出口ドアの前で待っていると、どたどた友美が買い物袋を提げて、戻ってくる。
「おまたせー」
「うん。ほら見て友美。雨、ますます強くなってるよ」
「あーひどいわー。って、えーっ」
「な、なに、友美、急に素っ頓狂な声あげてー」
「高野センセ、さっきからあたしのこと、呼び捨てにしてません?」
「えっ」
「一応、あたしのほうが年上ですからー。まあ、高野センセに比べれば、バカですからー低く見られるのはしかたありませんけどー」
「なに言ってんの。ごめんゴメン、はははっ、いつも中坊相手にしてるから、つい癖でー。ごめんなさいね、友美さん、低くなんて見るわけないじゃない友美さんのこと」
「えーそうですかー」
 友美は、ちょっとふくれた。その愛らしさに、美由紀は、内心でウッときた。
「それに友美さんこそ、約束が違うわ。あたしのこと、先生呼ばわり」
「えっえっ、あ、ごめんなさい。でもぉ、やっぱり高野センセは高野センセだしぃ、いきなり美由紀さんだなんてぇ」
「ふふっ抵抗ある?」
「ええ、やっぱりぃ」
「まあいいわ、当分高野センセで許したげる。さっ、それより、送ってくわ」
 人妻の片手を取って、美由紀が一歩進むと、自動ドアが、開いた。
「さあっ」
 美由紀は友美の肩を抱いて、外に押し出した。
「ええ、ありがとう」
 友美は、美由紀の「当分」という言葉をぼんやり反芻していたが、そんな想いも、そとにでて、土砂降りの雨の轟音と、たたきつける雨脚にびっくりして、忘れてしまった。
「車はあれ。壁沿いに行けば、そんなに濡れないはず」
 さりげなく、人妻の肩を抱き寄せ、
「友美、行くよ」 
「はい」
 位置を変え、友美を濡れにくい店の壁側にすると、抱きかかえるようにして、壁沿いに、車に走った。
 人妻は、遅れまいとして、ついてくる。
 車にたどり着き、助手席ドアを開けると、先乗りし、運転席に座った。
「友美も乗って、急いで」
「ええ」
 運転席から両手を差しのべて、友美を抱き寄せるように助手席に座らせる。 
 友美の上にのしかかって、助手席ドアに手を伸ばし、乱暴に閉めた。
「ふー」
「意外に、濡れなかったね」
「そうですねーよかったー」
 ふたりは、にっこりした。
 まさか、いきなり、人妻を自分の車に乗せるとは、思ってもみなかった。
「かして」
 友美の買い物をいれたエコバッグを受け取り、後部座席に置いた。
「あ、すいません」
「いえいえ」
「あっ、でも、高野センセ」
「・・・・美由紀さん」
「あっ、ふふ、美由紀さん? えー、やだもう」人妻は愛らしくころころ笑った。「美由紀さんは、少し、濡れちゃったかも」
「ああ、少し濡れたかも」
 じぶんのショートヘアに手をやった。
 まさか、いきなり、人妻を自分の車に乗せるとは、思ってもみなかった。
「あたしのこと、かばったから、濡れちゃったのね。ごめんなさいね」
 ポケットからハンドタオルをとりだそうとする友美を制して、
「あ、いいからいいから」
 後部座席に身を乗り出して、大きなスポーツバッグを取りよせ、中身をあさった。
「ちくしょー。きのうのブール授業で使ったバスタオル、ないっ。あー洗濯機に入れちまったかー」
 スポーツバッグを後部座席に、放り投げた。
「乱暴ねえ・・・・み、美由紀さん、男の子みたい。はい」
 差し出されたハンドタオルで、髪を拭いた。そのタオルは、自分のひざにおいて、
「あとで、洗って返すね友美さん」
「えー、そんな大げさなー」
 人妻は、微笑んだ。
 その微笑が、美由紀には、まぶしい。
 まさか、いきなり、人妻を自分の車に乗せるとは、思ってもみなかった。
 同じ思いを心で反芻し、ついてるな、そう思いつつ、車を出した。
 ワイパーのウインドウ越しに空を見上げ、叩きつける豪雨に、感謝した。
「あっ、どっちでしたっけ」
「あ、そのまま、まっすぐよ」
 何度か下見に行っていたので、友美の家の位置は完璧に知っているのだが、それはおくびにも、出せない。
 口笛を吹きたくなるのをかろうじて抑え、友美の「指示」に従って、美由紀は車を運転した。
 口笛の代わりに、きのう友美を乗せる時のために録音した、甘い音楽を、流した。


 高野美由紀は、車を止め、後部座席のスポーツバッグを手に取ると、車を降りた。
 ギラギラ照りつける太陽がまぶしい。目を細め、サングラスも取ってくるべきだと思ったが、もう遅い。自宅マンションにすぐ入って、エレベーターに乗った。
 自室に入ると、スポーツバッグから、今日のプール授業で使ったバスタオル、水着を洗濯機に放り込み、下着もTシャツも学校のジャージも入れ、スイッチを押した。
 エアコンを入れ、部屋着用のTシャツとハーフパンツに着替え、冷蔵庫から缶ビールをとった。
 ソファに倒れこみ、缶のプルトップを開けたときに、ケータイが鳴った。
 ケータイをちらりと見ると「夏川碧」と表示されている。
 学生時代からの友人だ。レズ一本やりの美由紀と違って、バイセクシュアルだ。ちゃんと男と結婚し、しかもそのオットの上司とも乳繰り合っている、そう碧は自慢していた。
(ふんっ)
 美由紀は鼻で笑って、缶ビールを一口飲んだ。二口目を飲んで、やっとケータイに出た。
「はい、はい、なんだよ、碧、またオトコ自慢かぁ」
「荒れてるねー美由紀。まーたオンナ日照り? 今日の天気みたいに?」
「悪かったなー。なんだよ、今日はー」
「ヤー、ちょっと聞きたいことがあってー」
「なんだよー」
 碧の話は、こうだ。
 最近、ある女子高生をペットにして、オットの上司にして愛人の大崎真治と、散々におもちゃにしている、と。彼女は、大崎真治の息子の同級生なんだと。
「へーお盛んなことで」
 下卑た口調で、美由紀は、からかった。
(まてよ)大崎真治? 真一郎? 大崎真一郎なら、かつての教え子の一人だ。
 いやな予感が、した。 
「その子がねぇ」碧は、中学は、美由紀の勤務する中学校なのよ、と笑った。
 美由紀は、がばっと起き上がった。「え、だれだれ?」
 散々じらし、からかったあげくに、碧はやっと「ペット」の名前を告げた。
「えー?! ひ、広田由香里ぃ?」
 呆然とした。
「どう? 中学のときから美少女だったんでしょー」
「うー、まあ・・・・」
「あなたも、めー付けたんじゃないのー」
「バ、バカいえ。教師が教え子に手を付けるかよ」
「えーそういうセンセイ多いんじゃないのぉ」
「まーなー」
「それでさあ・・・・」碧の提案は、こうである。
 由香里を散々調教して完全にペットとして仕上げたあと、あなたにも、抱かせてあげる。
「どう、悪い話じゃないでしょぉ」
「うーん」確かに、悪い話じゃないな。
 あの中学時代の美少女が、高校に入って、どう色気づいたか、それはそれで気になる。
「でも、ひとつ条件があるの」
「なんだよ」
「あなたがセンセで、由香里ちゃんが、もと教え子。で、そこに由香里の『ママ』と『パパ』である、あたしと真治も参加したいのよー」
「えーなにそれぇ」
「ふふ、PTAよPTA」
「なんだよそれー」
「まあ4Pとも、いうんだけどさ」
「碧はともかく、中年オヤジなんてゴメンだぜ」
「まあ、そういわないでー。真治には、美由紀には手を出さないよう、いい含めておくからさー」
「ざけんなよー。そいう問題じゃねーよ。同じ部屋の中に、油ギッシュなスケベ中年親父がいること自体が、いやだ」
「えー真治カワイそー」
「どうせ、あたしの目の前で、由香里や碧にズボズボ入れるんだろ。やだやだ」
 結局、由香里、碧、美由紀で、真治は抜きなら、ということで、話はまとまり、電話は切れた。

 高野美由紀は、ふーっとため息をつくと、ケータイを、ソファに投げ転がし、立ち上がって二本目の缶ビールを取りに行き、冷蔵庫に寄りかかって、プルトップを開け、一口飲んだ。
 確かに由香里は美少女だった。
 あのクラスには、岡本さつき、谷内奈津実、富沢くるみなど、オンナ好きの美由紀にとっても、ふるいつきたくなるような美少女がいっぱいいて、美由紀は自制するのに必死だった思いがある。
 それがいまはどうだ。美由紀は苦笑して、ほろ苦いビールに口を付けた。
 今年のクラスは最悪。あの伝説のブス、倉田しほり並みしか、今のクラスにはいない。今日のプール授業も、楽しくなかったし。苦笑した。
 ふと思いついて、本棚に目を向けた。探して、片隅にある卒業アルバムを手にとった。
 由香里のジェネレーションの卒業アルバムだ。
 ページをくって、卒業生一覧の写真に見入った。
 由香里の顔に指を乗せ、さすった。やはり、可愛い笑顔だ。岡本さつき、谷内奈津実、富沢くるみなど顔に次々指を乗せ、さすった。最後に、倉田しほりのふてぶてしい顔を、ぱちんと指ではじいた。
 それから、ページを繰った。
 何ページか続いて「楽しい思い出」という特集があった。運動会、学芸会、修学旅行、郊外学習などの写真ページだ。一番最後のページに、<photo by谷内奈津実>と、ある。
 あらためて、後戻りして、一枚一枚をじっくり、見た。
 やっぱり、可愛い。由香里、さつき、くるみの顔を、なでた。しほりの顔には、改めて指パッチン。
 ふうムー、やっぱり。
 写真の多くは生徒の姿であり、担任の美由紀も顔を見せている。そのほか、数は少ないが、行事の関係で、父兄も画面の片隅に写っては、いる。
 しかしいくら画面の片隅とはいえ、三枚にも写っている父兄は、広田友美だけだ。おそらく一枚にすら写っていない生徒もいるなかで、広田由香里の母親の登場率は、はっきりいって、異常だ。
 しかも、中年の人妻といいながら、いずれのショットも、広田友美は、たいへん愛らしく、撮られている。
(まあ、モトがいいということもあるが)
 この頃から、谷内奈津実は、年上の、同級生の母親を、意識していたんだな。
 ナンセ自分が写真を撮っていたので、奈津実の顔はほとんど写っていない。<photo by谷内奈津実>の表示の、すぐ上に、片手にカメラを持ち、片手でピースマークの写真があるのみ。
 そのかわいいボーイッシュなショートヘアの顔に置いた指を、すうっと上に動かすと、愛らしい広田友美の笑顔。メインは生徒たちのグループが笑顔でピースマークの集合写真、その後ろで父兄何人かと美由紀も笑顔でピースマーク。

 やられた。
 美由紀は、悟った。
 同じページの、写真は違えど、ピースマークの奈津実と友美。
 にこにこ笑ってピースマークの生徒たち、他の父兄、担任の美由紀は、だしにされていたのだ! 
 なんだか、やり場のない怒りが湧いてきて、美由紀は集合写真の一人、倉田しほりの顔に、何度も指パッチンをした。
 卒業アルバムをソファに放り出し、その横に、ふてた。
 約二ヶ月前に見た、電車内で、映画館で、乳繰り合う人妻と女子高生の姿を、思い浮かべた。
 あの、いちゃいちゃぶり。
 自分のモト教え子と、同級生の母親が。ふたりで、新宿のラブホに、消えていった。
 ちくしょう。
 あたしは、夏川碧の手引きで、いずれ広田由香里をものにする。
 かつての教え子である、あの美少女を、散々に、なぶる。
 しかし、その前に、
 あの愛らしい、とろけるような柔肉の、豊満な人妻、由香里の母親、広田友美を、谷内奈津実から、奪って、やる。
 友美を奪って、そののちに、年上の恋人を奪われて、屈辱に打ち震える奈津実も、奪う。
 高野美由紀は、心の中で、そう宣言し、中空に缶ビールを、掲げた。
(由香里も、友美も、奈津実も、みんな、抱いてやる!)
 缶の中身を、すべて、飲み干した。


「ああ、この音楽、すてき。・・・・み、美由紀さん、誰が歌ってるの」
 美由紀にとっては、流れている曲よりも、愛らしい声と笑顔で、年上の人妻が、聞いてきた。
 高野美由紀は、にんまり、笑った。




                               (つづく)



にほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村
参加してみました。よろしければ、クリックしてみてね(2014.8)

●HONなび●入れてね(笑)
●正しいH小説の薦め●ハメてね(笑)
●新・SM小説書庫●挿入してね(笑)
●ひめぐりねっと(官能小説検索サイト)●ひめ、ぐりぐりっと、ね(笑)

いろいろエロエロ21

昔なつかしやのFAプロ。
 監督ヘンリー塚本氏の個人的趣味に走ったような特殊性癖が売りで。

FA-441 mother and daughter


にほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村
参加してみました。よろしければ、クリックしてみてね(2014.8)

●HONなび●入れてね(笑)
●正しいH小説の薦め●ハメてね(笑)
●新・SM小説書庫●挿入してね(笑)
●ひめぐりねっと(官能小説検索サイト)●ひめ、ぐりぐりっと、ね(笑)

いろいろエロエロ20

メチャクチャ面白い
 ネットで拾った文章だけど、すごく面白い。
 この種の「ネットでの体験談」って、短くて、そっけないものが多いが、これは、なかなか。ただし、エロくはありません。
 ただ、ひたすらに、面白いだけ。
【レズ・百合】20歳年上の人妻に告白した結果 | これはエロい速報

しかし、後半、主人公の職業にからんだ「伏線回収」が、まるで、ワタクシめの不出来な小説みたいWで、ノンフィクション?としては、興をそぎますなW

April Loves Veronica My Moms Best Friends

Moms Best Friend 1

Moms Best Friend 3


●HONなび●入れてね(笑)
●正しいH小説の薦め●ハメてね(笑)
●新・SM小説書庫●挿入してね(笑)
●ひめぐりねっと(官能小説検索サイト)●ひめ、ぐりぐりっと、ね(笑)
目  次
FC2カウンター
最新コメント
最新記事
リンク
FC2ブログランキング官能小説

FC2Blog Ranking

乱れ雪店主へのメール

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
最新トラックバック
フリーエリア
大手ポータルの出会い
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSリンクの表示
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。